龍と虎に愛されて。

『ベラベラ無駄口叩いてないで、さっさと仕事しろ!!!』


と目と空気で訴えかけてくる店長。


「悪い。話はまた明日、学校で」


「あぁ。バイト、頑張れよ」


龍心はペットボトル2本と缶コーヒーを持ってレジまでやってきた。


そして、「これ、終わったら飲め」と缶コーヒーを俺に差し出した。


口も態度も、最高に悪い龍心。


でも、こういう些細なところに龍心の温かさが伝わってくる。


「ありがとな」


「あぁ。じゃあな」


「杉崎君、またね」


二人が去ると、俺は再び仕事モードに頭を切り替えた。
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