龍と虎に愛されて。

その時、背後でジャリジャリッという足音がして。


振り返ると、その先には優華ちゃんの彼氏が立っていた。


その表情は、怒りに満ちている。


「おい、何してんだよ」


「あっ……マサ君……」


「他の男といちゃつくなんて、いい身分だな!!」


口の中のガムをクチャクチャいわせながら、男が近づいてくる。


俺はとっさに優華ちゃんと男の間に割って入った。
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