龍と虎に愛されて。
「実は昨日、久しぶりに優華ちゃんからメールが届いたんだよね」
「メール?」
「そう。大虎君にありがとうって伝えといてって。優華ちゃんと何かあったの?」
「いや、別にたいしたことはないよ」
「本当に~!?」
「本当」
俺がそう答えると、明菜ちゃんは机に肘を突いて、俺を見つめた。
「あたし、杉崎君と優華ちゃんってお似合いだと思うけどなぁ」
「……ふぅん。どこら辺が?」
「う~ん……。どこって言われたら分かんないけど……」
「そっか」
なんだ、わかんないのか……。
ほんの少し期待していた自分がバカバカしくなって息を吐く。
「何の話してんだよ」
それと同時に龍心が話に割り込んできた。