龍と虎に愛されて。
「久しぶり」
二人の行く手を阻むように立ち塞がって声を掛ける。
すると、二人は同時に顔を上げて俺を見た。
「……――えっ、大虎君!?」
「そう。久しぶりだね、リカちゃん」
「なんか雰囲気変わった~!?」
「そう?」
女遊びを繰り返していたときに出会った、リカちゃん。
遠足の時、俺に弁当を作ってくれた女の子だ。
「テメェ、昨日のコンビニ店員だな!?リカとどういう関係だよ」
すると、俺とリカちゃんのやり取りを聞いていた男が俺に詰め寄った。