龍と虎に愛されて。

「てかさ、リカちゃんと付き合ってるのに、何で他の女とも一緒にいんの?」


そう尋ねると、男の眉がピクッと動いた。


「……ハァ?何言ってんだよ」


「昨日、女の子と一緒にコンビニに来たじゃん。あんたって、彼女何人もいんの?」


「お、お前……でたらめなこというんじゃねぇよ……!!」


「チョット、マサ君!!それってどういうこと!?」


慌てる男と、それを攻めるリカちゃん。


リカちゃんの顔に湧き上がる怒り。


俺はそれを煽るように、こう言った。


「しかもさ、その女の子にエロ本買わせてたよね?」


すると、男の顔からみるみるうちに血の気が引いていった。
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