龍と虎に愛されて。
「……ハァ?女にエロ本買わせるって、どういうこと!?マサ君、他の女の子にそんなことさせてたの!?」
「いや、違うんだ!!ちょっと、わけを聞いてくれよ!!」
「最低!!女を何だと思ってんのよ!?」
「だから、話を……――」
「もう、いい!!あんたの顔なんて、二度と見たくない!!浮気者!!!」
リカちゃんは大声でそう叫ぶと、男の顔に盛大なビンタを食らわせた。
「大虎君、教えてくれてありがとね!!」
「……――おい!!リカ……――!!」
リカちゃんは俺にブンブンと手を振ると、呆然と立ち尽くす男を置いて走り出した。