龍と虎に愛されて。
「ねぇ、龍心。ちょっと、聞きたいことがあるんだけど」
「なんだよ」
「俺さ、優華ちゃんに好きって伝えたんだけど、なんの変化もないんだよね」
「へぇ」
「今までだったらさ、落とすまでグイグイ攻められたのに、それができないんだ。それって、ヤバイ?」
「ヤバくはないだろ。お前がそれだけあの子を好きってことだし」
「龍心がまともに答えてくれるとは思ってなかったよ」
「テメェ、ふざけてんのか」
ガバッと起き上がって俺を睨み付ける龍心。
あ~怖い、怖い。
「冗談だって」
俺はふっと笑うと、太陽の光を体中に浴びながら目を閉じた。