龍と虎に愛されて。
「何よ、その言い方!!あたしは大虎の為を思って……――」
「俺のためを思うんなら、優華ちゃんに変なこと言うなよ!!」
あぁ、そうだ。愛とは昔にもこんな言い争いをした。
『どうして、他の女の子と遊ぶの!?』
愛には、特定の彼女をつくらないと何度も伝えておいたはずだ。
もちろん、愛は俺の彼女でもなんでもない。
それを、愛だって分かっていたはずだ。
それなのに、他の女と遊んだことを知り、愛は俺を攻め立てた。
そして、俺と遊んだ女に嫌がらせを繰り返すようになった。
それが、わずらわしくなって愛と連絡を取らなくなったんだ。