龍と虎に愛されて。
多分、イジメってもんは、生徒の中だけで起こる問題じゃねぇな。
このババァは、確実に俺をイジメのターゲットに仕立て上げようとしてやがる。
『先生。今日の授業の答え、間違っているところが2か所もありましたよ?』
授業が終わった後、ババァを追いかけて行ってそう言うと、ババァは目の下を思いっきり引きつらせていた。
前からこのババァは気に食わなかった。
だけど、怒鳴り散らして威嚇するわけにもいかなかったし、俺は優等生ぶってババァを辱めようとした。
でもそれが祟ってか、最近ではババァは俺のことを目の敵にするようになった。