龍と虎に愛されて。
もう言ってることめちゃくちゃでわけわかんない!
でも……何でもいいから早く助けて。
ここで意地をはったら、本当に小林は助けてくれないだろう。
何となくそんな気がする。
だけど、素直になれば……。
小林はどんな手を使ってでも、あたしを助けてくれる。
そんな気がする。
どうして、小林をこんなにも信頼しているのか、自分でも良くわからない。
「……分かった。分かったわよ!もう小林から離れないから!!だから早く助けて!」
「今の台詞、絶対忘れんじゃねぇぞ?」
小林は満足そうにニヤッと笑うと、目の前の男に殴りかかった。