龍と虎に愛されて。
「よそ見してんじぇねぇよ!」
俺はヅラをジッと見つめていた男達の不意を突き、一番手前にいた男を殴りつけた。
「キャーー!!」
その途端、周りにいた野次馬達から悲鳴があがる。
やっぱり……俺に優等生は無理だったんだ。
こっちの方が性に合っている。
佐和を怖がらせて、俺の学園ライフを奪おうとしている男達に対する怒りが頂点に達した。
こいつら、絶対に許さねぇ。
「……――喧嘩!?」
「誰か~!!先生、呼んできて!!」
周りが騒然として、野次馬達がギャーギャーとうるさい叫び声をあげる。
俺はそれを無視して、男達を殴り倒した。