龍と虎に愛されて。

武器を持っているほうが必ずしも強いわけじゃない。


俺は5人の中でリーダー格と思しき男の顔を足で踏みつけた。


「なぁ、もう二度と俺の前に現れんじゃねぇぞ?」


「……クソっ……!!」


「あぁ?クソって何だよ。分かったのか分かんねぇのかハッキリしろよ」


足に力を入れて念を押す。


「ウッ……!!」


それでもなお抵抗する男。


「お前ふざけてんのか?ちゃんと、謝れよ」


「……分かり…ました。すいません……でした」


踏みつけている足に更に力をこめると、男は悔しそうにギュッと目をつぶり素直に謝った。

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