龍と虎に愛されて。
今まで散々俺を目の敵にしていたババァは、俺と目を合わそうとせず、俯いたままだった。
顔を真っ青にしたまま、ピクリとも動かない。
「別に退学でもなんでもいいから。あとは好きにして?」
「そういうわけにはいかない!校長先生とお話したり、親御さんと……――」
「めんどくせ。だから好きにしろって言ってんだよ!!」
俺が声を荒げると、教師達の間に緊迫が走る。
そんな、ビビるんじゃねぇよ。
大人しくて優等生だった俺の豹変ぶりに驚いているのか、他の教師達は触らぬ神に祟りなしという感じで担任に全てを丸投げしていた。