龍と虎に愛されて。

「あの人だよね?今朝の喧嘩の人」


「メッチャキモイ男だと思ってたのに、カッコいいじゃん!」


「あんなイケメン、この学校にいたんだね!!」


廊下を歩き下駄箱に向かう途中、数人の女子生徒とすれ違った。


今まで俺に全く無関心だった女達は、好奇の眼差しで俺を舐め回すように見つめる。


何なんだよ、こいつら。


若干の苛立ちを感じながら下駄箱に着き靴に履き替えていると、同じクラスの金子とばったり会った。


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