先生と生徒
待ち合わせ場所へ行くと麻紀が早くも待っていた。



「香奈。大丈夫?」

「・・・。」

「香奈?」

「・・・麻紀、あのね・・・・」

「どうしたの?」

「私・・この子産む。」


麻紀は信じられないような顔をしている。



「何言ってるの!?うちらまだ15だよ?産めるわけないよ!」

「でも、おろしたら絶対後悔すると思うの!!大好きな雄輔先生の子供だし、おろしたら・・・子供がかわいそうでしょ?だから産む。反対されたって絶対産む。」

「お金はどうするの?すごいお金かかるよ?」

「働くよ。」

「働くって・・・、そんな簡単なことじゃないのよ・・・」

「わかってる。」



しばらく麻紀も私も無言だった。
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