先生と生徒
私は気がつくと涙が出ていた。



「嫌だ・・・。先生と離れちゃうなんて嫌だ・・・。嫌だよ・・・。」



雄輔先生はそれを黙ってみていた。



「雄輔先生は嫌じゃないの・・?」

「嫌ですよ・・。俺だって、平山さんと離れたくありません。でも、こうなっちゃった事は・・・もうどうにもできません・・・。妊娠の事・・・早く言っておけば・・・よかったですね・・・・」



雄輔先生は泣きながら言った。



「嫌だ・・。嫌だ・・。」




私はしばらくそう言いながら泣き崩れていた。
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