先生と生徒
「15時39分です。おめでとうございます。小さいけど元気な女の子ですよ。」



赤ちゃんを取り上げた医師の人が私に言った。





私は小さく微笑んで首を縦に振った。



このときも、私は雄輔先生のことを考えていた。




こんなときぐらい実の父親の雄輔先生と、喜びを分かち合いたかったな。




そう考えてると涙が出てきた。
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