先生と生徒
数十分後・




葵は泣きながら門へ来た。




振られたのか...。


私は一瞬でそう思った。


「香奈ぁ~..。振られちゃったよぉ...。」

「そっかぁ...。でもよく頑張ったよ!」

「今度は香奈の番ね...。」

「えっ?」



葵はなにを言ってるの?



今度は香奈の番って.....。



「香奈も雄輔先生の事が好きなんでしょ?」

「えっ....」

「本当のこと言っていいんだよ。もう私わかってるから...。」

「葵....。」

「私ね今日告白して振られたら、香奈にゆずるって決めてたから。」

「.....。」

「だから私の分まで頑張って!」



私はその言葉に涙を流した。
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