先生と生徒
廊下を歩いていると、葵がトイレから出てきた。



「あっ、どうだった!?」

「あのね、村中君好きな人いっ.....」



こっ、これ葵、聞くとショック受けるよね!?


どうすればいいんだ!?



「好きな人、何?」

「あはは~、好きな人いないって!」




葵の様子を伺いながらこんなことを言ってしまった。



「そっかぁ....。やっぱりダメなのかな....」

「そっ、そんなことないでしょ!?そうやって諦めちゃうから無理になっちゃうんじゃないの!?」

「そうかな...」

「そうだよ!アハハ~....」

「まぁイイヤ。」



いいのかよっ!



「クラス行こう。」

「あっ、うん。」



そのまま私と葵は無言のままクラスへと向かった。
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