折れない心
――カラカラカラ・・・
「お邪魔しますよ」
「・・・ママ!」
ママが、車椅子に乗って入って来た。
「紗茅の・・・?」
名雪が少しびっくりした顔をした。
ママは以前よりかなり痩せ細っていた。
「ママ寝てないと!」
「大丈夫よ。
名雪ちゃん、はじめまして」
「あっ、はじめまして・・・」
「名雪ちゃん、
紗茅のことよろしくね。
紗茅はよく名雪ちゃんとのこと
話ししてくれるのよ。
毎日楽しいって」
「え?」
名雪が目を丸くした。
「紗茅は気が強くてね、だけど照
れ屋だし、淋しがり屋なのよ。
名雪ちゃんがいないとたまらな
く淋しいと思うの。
私も傍にいてやれないし、名雪
ちゃんがいてくれないと」
「ママ・・・」
ママは気付いてるんだろうか。
自分の命が長くないことを・・・
名雪が涙をポロリと流した。
「名雪がバカだった。
名雪にはパパもママも
お兄ちゃんもいるのに。
さっちゃんは一人で・・・
あっでも・・・」
名雪が那抖のほうを見た。
「あっ初めまして!
俺紗茅の・・・
ボーイフレンドっす!」
「え?彼氏じゃないの?」
「違うよ。名雪・・・」
「名雪、なんだかこの世で一人き
りのような気がして・・・」
名雪が淋しそうな顔をした。
「お邪魔しますよ」
「・・・ママ!」
ママが、車椅子に乗って入って来た。
「紗茅の・・・?」
名雪が少しびっくりした顔をした。
ママは以前よりかなり痩せ細っていた。
「ママ寝てないと!」
「大丈夫よ。
名雪ちゃん、はじめまして」
「あっ、はじめまして・・・」
「名雪ちゃん、
紗茅のことよろしくね。
紗茅はよく名雪ちゃんとのこと
話ししてくれるのよ。
毎日楽しいって」
「え?」
名雪が目を丸くした。
「紗茅は気が強くてね、だけど照
れ屋だし、淋しがり屋なのよ。
名雪ちゃんがいないとたまらな
く淋しいと思うの。
私も傍にいてやれないし、名雪
ちゃんがいてくれないと」
「ママ・・・」
ママは気付いてるんだろうか。
自分の命が長くないことを・・・
名雪が涙をポロリと流した。
「名雪がバカだった。
名雪にはパパもママも
お兄ちゃんもいるのに。
さっちゃんは一人で・・・
あっでも・・・」
名雪が那抖のほうを見た。
「あっ初めまして!
俺紗茅の・・・
ボーイフレンドっす!」
「え?彼氏じゃないの?」
「違うよ。名雪・・・」
「名雪、なんだかこの世で一人き
りのような気がして・・・」
名雪が淋しそうな顔をした。