折れない心

初めてのデート

スーパーマンと朝までメールしててわかったこと・・・



名前は雅人 。

同い年。

学校は工業系男子高。

牡羊座。

彼女なし。


なかなか話しのわかるいい奴。



ここまできて気付いた。



あいつのこと沢山わかったのに、那抖のことは何も知らないってこと・・・




那抖はただ毎日一緒にいてほしかった存在。


近くてなんだか遠い存在。




あまりにも知らなすぎる。

那抖の誕生日。

星座。

血液型。


住んでる所。


考えてみたら、携帯電話の番号も知らない。




「はぁ、携番知らないなんて、
 いまどきありえないよねー」

ベッドに寝転びながら携帯を閉じ、目を閉じた。




――♪〜♪〜



「ん〜?」




あーもう、携帯の着信音消すの忘れてた。




時間を見たら7時3分だった。




いまさっき7時だったから、3分しか寝てない。




携帯のディスプレイに光る電話番号は、登録していない番号だった。




「誰だろ」

首を傾げながら、とりあえず電話に出た。




「はい・・・」




《もしもーし!》




「はい?」




《俺!なーつ!》




「は?那抖?」




あたしはベッドから跳び起きた。
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