折れない心
水族館はすでに長蛇の列ができていた。


「この寒いのに人多いね〜!
 ちびっ子だらけだね」


入場券を買う為に、長い列の1番後ろに列んだ。



「子供ってかわいいなぁ」

那抖はあたしの言葉も耳に入らないみたいで、笑顔で子供達を目で追ってる。



「そうだねぇ・・・」

なんだろ。

子供にでもヤキモチ妬いちゃうあたし。




あたしは、那抖の耳元で小さな声で囁いた。


「♀♂∞£%#&」


「はっ?
 何言って・・・!?マジか?」


みるみるうちに那抖が赤くなった。



「うん♪」



そう言って入場券を手にしたあたしは、那抖の手を引っ張りイルカショーを見に行った。
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