折れない心
「フゥーッ!
 泣いてなんかいられない。
 明日からも
   またがんばんなきゃ!」




洗面所の鏡を見ながら、両手で二回ほどパンパンッと頬っぺを叩き、気合いを入れた。




パジャマに着替えを済ませ、2階の部屋に上がり、ベッドにゴロンッとなった。



死ぬ気になればなんでもできる。




そんなのわかってる。




だけど、たまに弱くなる。



心が折れてしまいそうになる。




学校、バイト、病院・・・




疲れていたのかそのまま自然と眠りについた。



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――ジリリリリリッ!




「ん〜?・・・もう朝ぁ・・・?」




手荒く目覚まし時計を止め、ベッドに座ったまま、頭を抱え込んだ。




「ふぅぁーあ・・・ぜんっぜん、
     寝た気しないし・・・」




眠い目を擦りながら、階段を下り洗面所で顔を洗った。
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