折れない心
「ごちそうさまぁ・・・」




形だけの挨拶をして、すぐにお皿とカップを洗った。




今日は名雪とママを会わせる為、名雪を病院に誘っていた。




いつ来るんだろなぁ・・・




そう思ってると携帯がブルブルと震えた。




名雪からの電話だった。




「もしもし」




《ごめんね、さっちゃん・・・
 今日行けなくなったんだぁ》




「え、そうなの?残念」



《うん、ほんとごめん・・・》




「いいよ、いいよ!
 名雪は色々と忙しいもんね」




《うん・・・》




「名雪?大丈夫?」




《あっうん、大丈夫だよ》




「そのうち暇ができたらで
    全然いいんだからね?」




《うん・・・》




「うん、まぁ気にしないで、
 明日からは
   学校だから会えるしね」




《うん、そうだね。
 じゃあ、また明日ぁ・・・・・・》




「うん、じゃあねー」




なんとなく、名雪に元気がなかったのが気になった。




「気のせいかなぁ・・・」




あたしは少し心配になりながらも、ママのいる病院に向かった。
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