錯乱(好色一代女)
中山と立川美代子はほどなく籍を入れて一緒に暮らし始めた。

私は店の近くにアパートを借りてそこから通う事にした。

立川は私が中山に気がないと勝手な誤解をし1人ご機嫌だった。

(バカな女)

私は恐ろしいほど冷静で立川美代子の事を見下していた。

だがそれと同時に中山がこの女を抱くのだと考えただけで異常な嫉妬が襲ってくる…。


ふと、ずっと忘れていた〃阿部定〃が脳裏を霞めた…。



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