錯乱(好色一代女)
中山と美代子が暮らしだして一ヶ月。

私の感情も身体の熱さも抑えられなくなっていた。

最後の客の仕上げをしている美代子に中山が言っている。

『美代子、今日は会合だからな』

チャンスだと思った。

美代子が客を外まで見送りに出た時…。

片付けするふりをして中山に近づいた

『今夜、待っています』

戸惑う中山は聞こえないふりをして奥へと入って行った。

あなたは必ず来る…。


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