錯乱(好色一代女)
その夜。

中山は予想通り私の部屋へとやって来た。

言葉などなく私達はそのまま絡みあっていた。

だが後悔している中山は

『すまない…』

と私に金を渡した。

私は金を受け取り中山に言った

『今回は受け取ります。次はあなたの女として抱いて下さい』

そして私は中山に口づけた。

それから私達は簡単に面白い程お互いにのめり込んでいった。

やがて深い底なしの暗闇に迷い込む事を知りながら…。



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