錯乱(好色一代女)

早咲きの華

1946年。

終戦から1年。
私の住む街は華を売る女達が何千と居た。

そして私の大嫌いな青い瞳の軍人達も何百と居た。

女達は派手な服を着て真っ赤な口紅を塗り、軍人達に抱きついたり接吻をしたりしている。
それを見る度、吐き気に襲われていた。

そんな中に私の母もいるのだ。

〃汚い〃

私の頭の中はこの女達も母も薄汚れた汚い女にしか見えなかった。


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