錯乱(好色一代女)
私は何故こんなにも歪んだ愛し方しか出来ないのだろう…?

愛してるのに傷つけたくないのに…。

自分で自分を操れないことに苛立ちを覚え死んでしまいたかった。
中山は苦しむ私を見て言った

『聡子、いいんだよ。お前の好きにして…。聡子を愛しているんだ。例え死んだとしても後悔はしない。聡子が満足するならそれでいい…』

中山の生気のない笑みからとれるのは〃殺してほしい〃と私に哀願する瞳…。

終わりにしたいんだ。


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