錯乱(好色一代女)

放浪

私はあてもなくさ迷い自分がどこに居るのか、どこへ行けば良いのか分からずにいた。

知らない町をフラフラと歩いていると電気屋の前にたくさんの人が座り込んで居る。

まだ家庭へ中々テレビが普及しない時代だったためこうして電気屋が一時間だけプロレスを流している。


私は少し距離をおき、音だけを聞いていた。
すると誰かが肩を叩いた。全く知らない男だ。



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