錯乱(好色一代女)
夢だったんだ…。

とても切なく、悲しかった。こんな私に誰がしたんだろう…?

恨む相手もいない私は自分の命を恨むしかなかった。

恨むべき相手が自分の命ならこの手で終わりにしよう…。

もう未練などない。
若女将の顔を一目みて癒されたかった。

それで思い残すことは何ひとつない。

何の後悔もなく地獄へいける。



< 121 / 132 >

この作品をシェア

pagetop