錯乱(好色一代女)
私はずっと暗闇《無》をさ迷い立ち止まる事もないまま歩き続けていた。


どれ位の時が流れたのだろう…。


身体の感覚を失い意識だけがさ迷い歩いていたのだろうか…?

やがて一筋の光が見えて私は無心にその場所を目指していた。


たどり着いた時、私は身体を取り戻した感覚を覚えている…。


光の中へと飛び出した瞬間、頭が真っ白になり意識だけがどこかへ消えてなくなった…。


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