錯乱(好色一代女)
私は一度もお母さんに会った事はないけど、でもなんだか私の中に居るような気がしてるんだ。
だからちっとも淋しいなんて思わない。

『車に乗って!』

園長先生はお母さんの知り合いで私生児の私を育ててくれたんだ。
少しうるさいけど。

『はぁい!』

今日もまたお母さんの

優しくて綺麗なお母さんの話…。


お母さん、今から会いに行くから待っててね。



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