錯乱(好色一代女)
私は川田の死体を綺麗に拭いてきちんと服を着せた。

生きていた頃より死体となった今の方が川田を愛しく思った。

何度も接吻をし川田の萎えたモノを口にした。
そしてあまりの愛しさについ歯を立て噛みちぎってしまったのだ。
血の味はとても甘くまだ体温を残している…。

〃阿部 定〃

私が彼女と違うのは大切な人のモノを食してしまったという事だけ。
私は川田と身も心も一つになったのだ…。
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