錯乱(好色一代女)
面接の対応してくれたのがこの旅館の若女将だった。

いきなり飛び込んで来た私を拒む事なく受け入れてくれたのだ。

だがこの若女将の旦那さんが私を快く思わなかった。

こんな時代によそ者を使いたくないと反対したのだ。

半ば諦め旅館を出ようとした時、若女将が私を追いかけて来た

『町を出ちゃ駄目だよ、あんたはきっとあたしが面倒見てあげる。泊まるとこないんだろ?うちの離れで良ければおいで』



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