錯乱(好色一代女)
そして顔を上げた旦那さんは私にこう言ったのだ

『聡子、だったら私の言うことを聞いてもらうよ…』

私は折り重なる布団の上に押し倒されていた。
今までの私ならきっと黙って施しをうけただろう。

だが今はそうじゃない、必死で抵抗した。

胸を鷲掴みにされ唇を吸われる…それでも抵抗はやめない。


旦那さんは私の足を割り顔を埋めた…

ああ、男はみんな同じだ…諦めかけたその時、閉まっていた襖が勢いよく開いた。



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