錯乱(好色一代女)
仮の夫婦?私には何がなんだか訳が分からなかった。

すると若女将は私にゆっくりと話し出した…

『聡子、私とあの人は夫婦になって13年になる。でもね抱き合った事は一度もない…私は男を愛せないんだ』


私にはピンと来なかった。

今でこそ同性愛が許される時代だがその当時は10人居たら10人が批判する程まだ認められない時代だった。


ようやく若女将の私に対する感情が男と女の関係のようになりたいのだと分かった。



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