錯乱(好色一代女)
じっと見ている私に旦那さんが気付いた。

旦那さんはわざと若女将の腰を掴み、更に激しく突き上げている。

私はゆっくりと後退りをして私の部屋である離れに向かった。


窓を開け空を見た。

真っ黒な空は星一つなく今にも泣き出しそうだった…。

今の私と同じだった。
泣きたくても泣けない。

私は一体どうしたらいいんだろう?


私の変わりに空が泣き出していた。



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