錯乱(好色一代女)
英生の母も手放しで喜んでくれた。

近所の人達も皆が祝福してくれたのだ。

こうして英生と私は幸せに包まれ結婚する事となった。

式という晴れやかなものではないが町の公民館で近所寄り添い細やかな食事会が行われた。


こんなに幸せでいいのだろうか…?


また、誰かにこの幸せを壊されるのは絶対に嫌だった。


栄太郎が私の膝に座り甘える姿を見て回りの誰もが微笑んだ。

こんな幸せもあるんだと分かった気がした。


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