錯乱(好色一代女)
私がこの町に来て10年近くの月日が流れた。
相変わらず働き者の英生は優しい愛で私を包み穏やかでいさせてくれる…。

10年前と変わらない愛、町並み、海。

そう変わった事…。

栄太郎が15歳を過ぎてもう子供ではないという事。

身体は父親の英生をよりも大きく逞しくなっている。

栄太郎は父親である英生の手伝いもよくやり、勉強も運動も学校でも一番だった。

私は英生の母に聡子のおかげだと喜ばれた。


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