錯乱(好色一代女)

密愛

この時から栄太郎の眼差しは痛いほど熱くなっていった。

英生は全く気付く事なく普段と変わらない生活をしている。

栄太郎と私だけが違う世界に居るような感覚だった。

その日が確実に近づいていることを私も栄太郎も分かっている…。
でもそれが修羅場になる事など私は知る訳もなくただ浅はかに栄太郎と抱き合えることだけ頭に描き英生に抱かれていた。



< 71 / 132 >

この作品をシェア

pagetop