錯乱(好色一代女)

略奪愛

私がこの美容室へ来て丁度1年たった日の事。

立川美代子はえらくご機嫌でいつもの嫌みな態度を一変し終始笑顔で私に辛く当たる事もなかった。

その笑顔の理由に私は愕然となってしまった
『聡子ちゃん、ちょっといいかい?』

中山に声をかけられ奥の中山宅へと入った。
チラッと立川美代子をみるとこちらを見て見たことのない勝ち誇った笑顔を見せた。

私にとっていい知らせでない事は確かなようだ。



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