錯乱(好色一代女)
私は中山に答えた

『喜んで働かせて頂きます』

そして中山のくびに手を回しいきなり唇を奪った。

かなりびっくりしたらしく、身動きすら出来ないようだ。

私はそのまま店へ戻った。

立川は私が落胆して出て来ると予想していたのだろう、ニコニコしている私を見て、一瞬目を反らした。

私の憔悴した顔を見たかったのだろうが。


私は中山を絶対に奪うと決めた。


必ず…、必ず。


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