恋人未満なキミとオレ~キミには言えない秘密の想い~

思いっきり泣いた後 

二人で海岸線を歩きながら 

そのあとのことを 

ずっとずっと考えていた



繋いだ手を離したくなくて

自然に互いの手には力がこもり

そこに熱が生まれていくのを

黙ったまま見送った



一緒にいたいと 溢れる思いに

オレは必死に歯止めを掛ける



帰ろうと言ったのに

帰ろうと自分から言ったのに



離れたくないのはオレのほう



同じ気持ちを抱えたキミとオレ



触れたキミの髪に 

想いが溢れて止まらない

貪りたい衝動のまま 

オレはキミを抱きしめる



キミが火を付けた情熱に 

虚像の自分を重ね合わせて

オレはキミを抱きしめた
< 9 / 88 >

この作品をシェア

pagetop