*彼、許婚*
「ふぅん、うんうん...あぁ」
俺はチラッと心を見て
肩を抱き寄せた
「いいよ」
もちろん心は顔を真っ赤にしながら
俯いている
ようするに涼太の言いたいことは
もうどうせみんなばらばらになってるし
それぞれ上手く行っているみたいだから
わざわざ集ってカウントダウンをしなくても良いだろう
と言うこと
それぞれ上手く行ってるって
お前と九条も上手く行ってるのね
もちろん俺はオッケーした
別にみんなで年を越すのが嫌なわけではない
でも、心と二人きりなのはちょっとうれしい
そして俺は今のことを心に伝えた
「と、言うことだから」
「はい...」