*彼、許婚*


だから俺は

中庭に涼太と九条を残し


生徒会室へ向かう




どうせまだ

恋する乙女みないなことになってるんだろう




そんなことを期待しながら

生徒会長室の扉をあけた




「おい五十嵐」

「あ、優」





ん?

なんか元気ない




「なした?」

「うん...ちょっと、泣きつかれた」




っは?


泣きつかれた?



「お前、泣いてたの?」

「うん。切なくなっちゃって」




こりゃあ相当だな

こんなんで結衣の顔を見たら


大変なことに____
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