*彼、許婚*




そして俺らは

遠くまで行くのは面倒だから

そこら辺でぶらぶらと店を見回ることにした




「どうしよう...俺あやめちゃんに何渡そう」

「何でも良いんじゃね?」




おまえは乙女か?

いや、乙男か。



こいつ、九条が関わると

背後に花飛ばすんよ



このときの涼太とはあまり関わりたくないから

俺は1人で他の商品を見回った



今まで誰にも渡したことないんだよな

多分今年もだけど




なんて考えてると

後から嫌な声が聞こえてきた




「あっれ~?優と涼太じゃん」



俺は瞬時にその声の持ち主を判断して

無視をした。
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