はじまりの合図

少し枯れた声で話す関西弁は、どこかカタコトで標準語と混ざり合った感じだ。

『あ、はじめまして!あたし、舞。で、顔見えないって思うけど後ろの子が祐子。よろしくね』

『舞と祐子、よろしくな!もうちょい広いとこで話そうやぁ』

『そうだね、ならとりあえず学校行こう』

学校への道を急いで校門へ入ると、ようやく舞の顔が見えた。

『やっと抜けれた…。あぁ、そうや。うちの名前言ってなかったなぁ。うちの名前、理香子いうねん』

『理香子ね』

やっと見れた理香子の顔は、物凄い長いストレートの髪の毛で茶髪。肌は白く、目は大きくて茶色い。バランスの整いすぎてびっくりした。

『祐子、可愛えぇやん!あんさ、ゆっこって呼んでいい?』

「いいよ。新しいあだ名だし!」

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