窓に影2
下らないけど、妙に笑える。
笑いながら、私は携帯の電源を入れた。
メールを受信すると、歩から手紙と同じ内容のメールが来ている。
「わかりました」
と短く返信した。
わざわざ南高に呼び出すくらいだ。
あの女を連れてくるつもりなのかもしれない。
となると直接対決?
うわぁ、何着ていこう。
秀才集団の本拠地に乗り込むのだ。
戦闘態勢で臨まねば。
私はまずシャワーを浴びて、できるだけ大人っぽい服を選び出し、アクセサリーをも慎重に吟味した。
服は背中の開いたホルターネックのトップスに薄いカーデを羽織り、下はスキニーデニム。
これにヒールの高いサンダルを履く。
強そうでしょ?
アクセサリーは左腕に三連のブレスレットのみ。
髪は耳下から緩く巻いて、少しでも賢そうに見せる。