窓に影2
ボッと鳥肌が立った。
こんなことになるなんて……。
デートなんて受けるんじゃなかった。
私は血の気が引いた唇を、もう一度強く拭った。
「ま、無理にヤるような真似はしないから安心してよ」
安心できるか。
無理にキスしておいて。
写真まで撮っておいて。
これから私は、どうすればいい……?
こんなことになるなんて、デートなんて受けるんじゃなかった。
でも無関係なほのかちゃんに迷惑はかけれなかったし……。
私の悪い頭じゃ、これ以外に解決策なんて見つけられなかった。
その結果がこれなんだから、どう転んでも良い結果にはならなかったってこと。
間違いがあったとすれば、私が彼に目を付けられてしまったことかもしれない。